お役立ち

お葬式のあれこれをズバッと解決

愛する家族や親しかった友人、お世話になった恩人がこの世からいなくなってしまう。誰にも平等に訪れてしまうもの、それが「死」です。そして「その時」は多くの場合突然やってきます。
そんな悲しみに区切りをつけるために儀式が必要となります。個人の死という現実に直面し、「なんとか生き返ってもらいたい」「偲ぶ気持ちを伝えたい」などと考えるのが人情というものでしょう。しかし、私たちは生まれてからそんな大切な儀式のことを学ぶ機会がなく、ほとんど知りません。一度きりのお別れの時間、送る側・送られる側にとって失敗のない、より良いお葬式にするためにまとめてみましたので、ぜひお役立てください。

急な知らせを聞いたら何からすればよいのか

Q.危篤の知らせを聞いた時の対応は?

できるだけ早く駆け付けましょう。どこへ向かえばよいのか、場所や連絡先は必ず聞いておきます。
服装は平服で構いませんが、遠方の場合万が一のために喪服を用意しましょう。その際、駅のロッカーに預けるなどの配慮が必要です。ここで注意したいのが、連絡を受けたときに色々と尋ねたいことがあると思いますが、家族の気持ちは心穏やかではありません。病状などを聞くのは控えましょう。

Q.死亡の連絡を受けたら何をすればよいのか

誰が・いつ・どこで亡くなったか、通夜や葬儀の場所・日時を確認しましょう。この時も故人の死因を聞くのはNGです。多くの質問は遺族にとって負担となってしまいます。質問は最低限にとどめましょう。故人が近親者の場合、可能な限りすぐに弔問します。一般的な知人であれば、知らせを受けた直後は避け、通夜の日か葬儀・告別式の日に伺うようにしますが、隣近所の場合すぐに出向きお悔やみを述べるのがマナーです。

死亡と聞いたら確認すること

誰が亡くなったのか
いつ、どこで亡くなったのか
通夜、葬儀・告別式の日時・場所
通夜、葬儀・告別式の宗教・宗派
死亡の原因は聞かない

Q.訃報の連絡を受けたら他の人へも知らせるべき?

自己判断ではなく「どなたか連絡すべき人はいますか?」と遺族に聞いてから連絡をしましょう。
故人の意思で訃報を広めたくなかったり、遺族の意向によって葬儀の規模を小さくしたかったりするなどの都合があるからです。遺族は葬儀の手配や弔問客への対応などさまざまなことに追われます。率先して何かお手伝いをしたいと思うかもしれませんが、必ず遺族の指示に従いましょう。

Q.弔問を控えるべき場合はどんなとき?

出産間近のときや体調がすぐれないなどの場合は弔問を遠慮するのがマナーです。無理にうかがってかえって遺族に迷惑をかけてしまいます。どうしてもお別れをしたい場合は、遺族に相談のうえ付き添いとともに出向くのもひとつの方法です。

Q.通夜、葬儀・告別式はすべて参列すべき?

参列先は故人との間柄で決めるのが基本です。親しければ通夜から告別式まですべてに参列するのが礼儀。そうでなければ通夜か葬儀・告別式のいずれかに出る人が多いようです。

Q.弔電はどうやって送るの?NG表現はあるの?

葬儀に参列できない場合はすぐに弔電を送りましょう。葬儀に間に合うよう、式の2時間ぐらい前に先方へ届くように手配するのがいいでしょう。115番やNTT、郵便局、インターネットから申し込むことができます。また、「忌み言葉」に注意しましょう。不幸を連想させる言葉や、生死についての直接的な表現はNGです。これは弔事に関するすべてのものに対して配慮するべきことです。一から作成するのが難しい場合は文例を参考にするのもひとつです。

服装や香典のあれこれ

Q.男性の服装は?

葬儀・告別式に参列する場合は準礼装であるブラックスーツを着用するのが一般的です。また、通夜のときは略礼装のダークスーツで、上着はシングルとダブルどちらでも構いません。いずれの装いでも、白いワイシャツと黒のネクタイ、靴下、シンプルなデザインの靴下を着用。本来、喪服は葬儀・告別式の時に着用するもので通夜は「とりあえず駆け付けました」という意味から地味な装いでも構いません。

Q.女性の服装は?

喪服は黒のワンピースかアンサンブル、またはツーピースですが黒のブラウスにスカートでも構いません。靴は黒で布製のものを選びますが、なければ飾りのない黒のパンプスにしましょう。エナメル素材や金具のついているものはNGです。洋装の場合ネックレスをつけなければ正装になりません。また、バ
ッグは黒の布製で、金具などの装飾がないものを選びます。

Q.子どもが参列する時の服装はどうすればいいの?

子どもが参列する際は、基本的に学校指定の制服を着用します。未就学児であったり制服がない場合は白いシャツに紺や黒のズボンやスカートを着用。女の子は地味な色味のワンピースでも構いません。子どもだからといってパーカーやジーパンなどのカジュアルな服装は避け、最低でも襟つきのものを着用しましょう。靴は黒のフォーマルシューズがベストですが、なければモノトーンのスニーカーでも構いません。ただし、キャラクターのものや柄が入っているものはふさわしくありません。

Q.「御霊前」と「御仏前」の違いって?

四十九日前は「御霊前」、それを過ぎたら「御仏前」になります。亡くなってから49日目に仏になれるかどうかの審判がくだされることから、四十九日の前後で御霊前と御仏前を使い分けるのです。※仏式でも宗派がわからない場合は「御香料」という表書きにするとよいでしょう

通夜、葬儀・告別式、その後のこと

Q.通夜は早めに退場できるの?

通夜はお参りを済ませたら退場できます。その際、喪主や遺族に声をかけなくても構いません。一方、葬儀・告別式での途中退出は厳禁です。出棺の時まで会場に残り、故人とのお別れをします。また、故人を見送る式への遅刻はNGなので開始時刻に気を付けましょう。

Q.通夜振る舞いは参加するべき?

通夜振る舞いとは、故人とともにこの世での最後の食事という意味があります。故人を偲ぶという点からも、声をかけられたらひと口でも箸をつけるのがマナーです。

Q.出棺の時の作法はあるの?

告別式のあとは故人との最後の対面となり、棺に花をいれる「別れ花」を行うように遺族から案内されます。葬儀・告別式から出棺まで必ず最後まで見送らなければなりません。出棺の時は、冬場の寒い時期でもコートなどの防寒具は脱いでおくのがマナー。霊柩車が動き出したら合掌して見送ります。

Q.妊娠中は葬儀に行かない方がいいって本当?

死の穢れに赤ちゃんが触れないようにという考えから、妊娠中は葬儀に参列すべきではないという習慣がわずかながら残っています。気になる場合は、魔よけのために鏡を使えばよいとされています。

身近な人が亡くなった場合

Q.危篤や死亡の知らせは誰にすればいいの?

死亡の知らせは臨終に立ち会えなかった家族や近親者、勤め先の直属の上司や親しかった友人へするといいでしょう。友人は代表となる二名くらいに知らせ、他の人へ連絡を依頼するようにします。とはいえ、故人の交友関係が分からないなど判断が難しい場合がありますので、いざという時のために本人が元気なうちに話し合っておくといいでしょう。

Q.喪主はどうやって決めるの?

ほとんどの場合、故人と一番縁の深い人間が喪主を務めます。親が亡くなった場合はその家を継ぐ人が喪主。喪主が未成年の場合は成人の近親者が後見人として喪主を補助します。故人に近親者がいない場合は親しい友人などが喪主を務めることもあります。

Q.葬儀社はどうやって選べばいい?

近隣にある葬儀社を調べたら、複数社あたりをつけ連絡を入れてみましょう。その際、直接会って見積もりなどを出してもらうのがベター。少しでも気持ちが合わないスタッフが担当する葬儀は苦痛でしかありません。後悔のない葬儀にするためにも、自分の希望の回答や見積もりを比較・検討してみましょう。

葬儀社選びのポイント
  • 見積もりの内容が明確・分かりやすものか、複数社比較・検討する
  • 遺族の相談に対しての対応や説明は丁寧かチェックする
  • 大きい・有名だからといって良い葬儀社だとは限らない
  • 地元密着型の葬儀社や互助会はリスクを調べる
  • ホームページだけで判断せず実際に担当者と面談してみる
  • 親戚や知人など実際に葬儀をした人の満足度を聞いてみる
  • 遺族の希望を理解し、それに適したプランが提案されているか
  • 重複を防ぐため、遺族の代表(喪主)一人が交渉・決定する

Q.葬儀にかかる費用はどれぐらい?

一般的には自家用車一台分に相当すると言われています。主な内訳は次の通りです。
①通夜から告別式までの費用
②僧侶などへの支払い
③通夜振る舞いなどの飲食費
④香典返しの費用
⑤斎場のの使用料
これらの他に遠方からくる親族の宿泊代や飲食費が雑費として追加されていきます。

葬儀費用の一般的な目安
葬儀一式 飲食・接待 寺院
122.2万円 33.9万円 44.6万円

合計 188.9万円
※この額に加え、香典返しなどの費用がかかる

Q.故人の預金口座が凍結されるって本当?

金融機関が故人の死を知ると、口座が凍結され入出金ができなくなります。解除するには相続人全員の印鑑が必要になるなど、手続きが複雑です。また、電気代などの光熱費の支払いが故人名義になっている場合にも要注意です。引き落とせなくなると未払い状態になってしまうため、すみやかに契約者の変更や解除の手続きを行いましょう。

Q.死亡届の記入・提出はいつ、誰がやるの?

死亡届の提出は戸籍法によって義務付けられています。死亡を知った日から7日以内(国外の場合3ヵ月以内)が期限です。必要事項を記入し、故人の死亡地か本籍地または居住地の役所へ提出します。ただし、死亡届を提出しないと火葬の許可が出ませんので、実際には亡くなった当日か翌日など早めに提出しましょう。最近では葬儀社に代理をお願いすることも多くなっています。

喪主としてすべきこと【葬儀中編】

Q.通夜会場での席順はどうすればいいの?

会場の席は、故人に縁の深い人から順に棺のそばに座ります。席が左右に設けられている場合、祭壇に向かって右側が血縁者、左側に故人の関係者が座るのが通例です。会場のスペースなどにより、席が左右に分かれていない場合もあります。その際は、棺から一番近いところに喪主と遺族、それ以外の人がその周りに座ります。

Q.通夜が終わったあとは一晩中遺体に付き添うの?

通夜は本来、夜通しで故人に付き添い、最後の時を一緒に過ごすものでした。しかし、現在では2時間程度の時間で行う「半通夜」が一般的です。通夜後はできるだけ交代で番をして線香やろうそくの火を絶やさないようにします。

Q.出棺の際に遺影や位牌は誰が持てばいいの?

位牌は喪主が、遺影は喪主の次に故人と縁の深い人が持つのが通例です。位牌・遺影を持った二人は棺の前に立って先導します。棺は親族や近親者、友人の中から男性6人ほどで運びます。

喪主としてすべきこと【葬儀後編】

Q.お布施っていくらぐらい包めばいいの?

お布施とは読経や戒名のお礼。葬儀に来てくれた僧侶に渡しますが、決まった金額はありません。金額を尋ねると「お気持ちで」と多くは返されます。いくら包めばいいか悩んだら、重ねて尋ねてみるとそのお寺での相場を教えてくれるようです。

Q.香典返しは何を選ぶべき?

香典返しの金額は、いただいた香典の3分の1~半額程度の金額に相当する品が目安となっております。また、金額に関係なく同じものを贈っても構いません。香典は友人や勤務先などで少ない額を複数人でまとめて贈ることがあります。そういった場合は、コーヒーセットなど皆でわけられる品物を代表者宛に贈るのもいいでしょう。

Q.法要っていつまで続くの?

本来は亡くなってから49日目まで、7日ごとに7回の法要を行います。現在では、死後7日目の初七日の法要と49日目の四十九日の法要のみを行うケースが一般的です。四十九日法要は重要な節目で、ここで忌明けとなり、法要後は会食を開き同時に納骨を行うこともあります。その後、一般には一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌または五十回忌を弔い上げとして、以降は先祖代々の供養にまとめるのが通例です。

Q.仏壇はいつまでに買わないといけないの?

購入時期に決まりはありませんが、自宅に仏壇がないという場合には四十九日の法要までに用意するようにします。宗派によって仏具の種類や置き方が違うので、事前に菩提寺(ぼだいじ)へ相談するとよいでしょう。

Q.お墓はいつまでに用意する?

お墓がない場合、一周忌を目安として準備し、法要を行う時に合わせて遺骨を納めます。お墓の有無や購入期限に関してとくに決まりがありませんので、遺族の気持ちが落ち着いてからでもよいでしょう。生前にお墓を建てることは決して縁起の悪いことではありません。健康なうちに話し合って購入しておくのもよいでしょう。

葬儀費用の一般的な目安
民営墓地 公営墓地 寺院墓地
宗教法人や公益法人、民間企業などが管理・経営する生前申し込みも可 都道府県や市町村の自治体が管理・運営する墓地。い生前申し込み不可の場合 宗教法人である寺院が管理・運営をしている。基本的にその寺院の檀家となる必要がある為宗教、宗供養も丁寧
メリット
墓石のデザインなどの自由度が高い、比較的空いやすい
メリット
宗教や宗派は限定されていない。地方自治体が運営しているため経営面で安心
メリット
葬儀や法要の際など、利便性が高い寺院との結びつきが強くなり供養も丁寧
デメリット
使用料が割高管理や運営にばらつきがある
デメリット
厳しい資格制限があるなかなか空きが出ない
デメリット
基本的に檀家・信徒のみしか利用できない使用料が明確でない場合が多い

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