親の家を生前整理したいときに押さえておきたいポイントとは

生まれた家を離れて暮らす人が増加した結果は?

結婚するとなったら、実家を出て夫婦二人で家を持って住むというケースがほとんどです。最初は賃貸住宅に住んでいたとしても、子供が生まれたらある程度学区を特定する必要があるために、持ち家を買う人が多くなります。

最近は娘夫婦が近くに住んでいるという親世帯が多くなっていますが、何かあったときに頼りやすいのは娘だからということからかもしれません。あるいは、娘は孫を連れて遊びに来てくれることから、必然的に娘をそばに置いておきたいということになると言えそうです。

娘の方も何か困ったことがあれば、夫の両親よりも自分の両親の方が頼みやすいということもあり、これも娘夫婦が近くにいるケースが増えている理由と考えられます。けれど、実家を出たということに変わりはないため、高齢者だけの住まいになった実家を久々に訪れてみると、かなりゴミが溜まっていたり、掃除ができていないことに気付くという人は大勢います。

そのため、体に悪いからきちんとゴミは出して、掃除も毎日こまめにやっておけば汚れなくていいよといったアドバイスは、やはり実の子供からするのがいいでしょう。子供の連れ合いから言われることによって、しないといけないと考える親もいるかもしれませんが、たいていは連れ合いの親にそこまで言えない人がほとんどです。

こまめな片づけは生前整理につながる

実家が近い娘なら、こまめに親のところへ顔を出し、持ち物を整理する手伝いを買って出るといいでしょう。
生前整理という言葉がもし親から出てきたら、「そういうつもりでやっているわけではないけれど、結果的にそうなれば、いいこともあるらしいよ」といった具合に乗り気にさせることができれば、よりスムーズに進みます。

生前整理について尋ねられたら、自分の気に入った写真を用意して遺影に準備をしたり、棺に入れてほしいものや、遺産相続で特に伝えたいことがあるなら、公正証書遺言というものがあるといった具合に教えてあげると、なるほどということで、どんどん生前整理がはかどっていくことも考えられます。

娘だからこそ言えるという面は絶対にありますので、必ず自分だけでいって片づけの手伝いをすることが大事です。そのうえで、生前整理の話が出たら、夫に事後報告をしておくことを忘れないようにしましょう。

実家を生前整理するには2つのコツがあった

娘が親の家に行って、親の持ち物でいらないものを処分していく前にすべきことは、実家に残してきた自分の荷物を処分することです。多かれ少なかれ、結婚する際に「後で取りにくるからとりあえず置いておいて」といって残していったものがあるはずです。

ただ、そんなものほど新しい家で必要になることはほとんどなく、いつまでも実家に置きっぱなしで場所ふさぎになっていることがしばしばあります。親に、いらないものを捨てるように言うのであれば、まずは自分が実家に預けっぱなしにしていたものから、どんどん処分していきます。

それを見れば両親ともに、自分たちも片づけるかという気になってくるかもしれません。自分自身が捨てられないからと残していったものだけれど、新しい環境で暮らす毎日の中で特に必要としていないことから察するに、思い切って処分しても多少ほろ苦い気持ちを感じる程度で、むしろすっきりできるはずです。

捨てたがらない親の場合の生前整理は発想の転換がおすすめ

親の中には、子供が小さかったころに描いてくれた似顔絵や、作ってくれた工作、誕生日のプレゼントなどを大事に残している人も大勢います。そうした人たちにとってはかけがえのないものなので、捨てようといえば反感を買うだけです。そのため、生前整理とは物を捨てることであるという発想を転換し、これは捨てたくない大事なものなんだねということで、ひとまとめにしてしまってしまいましょう。

自分の部屋として使っていたところに残していたものを処分すれば、そこに両親が捨てずに取っておきたいものを入れておくスペースが生まれます。両親が亡くなったときにそれを処分することにすれば、ひとまとめになっているので手間もかかりません。

まとめ

生前整理を自分ですると親世代が決めたのならともかく、子世代が今のうちに親の家を生前整理しておこうと考えると、親と衝突しがちです。特に、物をどんどん捨てていこうとする行為には、早くいなくなればいいということかと思われてしまいますので、せっかちにことを進めるのは一番よくありません。

こまめに実家を訪れ、けがをしたりしないようにいつも過ごしている部屋をきれいに片づけてあげつつ、これはなくてもいいのでは?といった具合にさりげなく、少しだけ物を処分していくのがおすすめです。大きなものを処分するのは避けて、あくまでも実家にある自分のものから処分して場所を開けていき、親の気持ちを大事にしながら、残していく方法と物を減らしていく方法を両立させることが、生前整理をうまく進めていくコツと言えます。

生前整理

  1. 親の家を生前整理したいときに押さえておきたいポイントとは

    結婚するとなったら、実家を出て夫婦二人で家を持って住むというケースが…