遺品整理をしていると、財布や机の引き出しから故人名義のクレジットカードが見つかることがあります。何枚も持っていたり、普段使っていたカードがどれなのか家族には分からなかったりすることもあるでしょう。故人名義のカードは、たとえ家族であってもそのまま支払いに使うものではありません。見つけた段階で慌てて処分する必要もないため、カード会社への連絡が済むまでは、発行会社が分かる状態で大切に保管しておくと安心です。カード番号やセキュリティコードなどは重要な情報です。必要がないのに写真を撮ったり、暗証番号を推測して試したりすることは避けましょう。
何枚も見つかったら、まず発行会社を確認

財布の中だけでなく、机や書類棚など別々の場所からカードが見つかることもあります。複数枚ある場合は、どの会社のカードなのかが分かるようにまとめておくと、その後の問い合わせがしやすくなります。また、見た目が似ていても、故人本人のカードとは限りません。家族カードや仕事で使用していた法人カードなどが混ざっている場合もあり、それぞれ確認する内容や連絡先が異なることがあります。カードに書かれている情報をすべて書き写す必要はありません。発行会社やカードの種類が分かる程度にして、暗証番号やセキュリティコードなどはむやみに記録しないほうが安全です。
カードを止める前に、毎月の支払いも確認しておく

クレジットカードを見つけたときに忘れやすいのが、そのカードで何を支払っていたのかということです。電気やガス、携帯電話などの料金だけでなく、インターネット通販や動画・音楽配信など、毎月自動的に支払われているサービスが残っていることもあります。紙の利用明細や通帳、契約に関する郵便物などが残っていれば、カードと一緒に確認しておくと手掛かりになります。カード会社へ連絡してカードの利用を止めても、契約しているサービスそのものが自動的に解約されるとは限りません。継続している契約が見つかった場合は、それぞれのサービスについても別に手続きが必要か確認しておくとよいでしょう。
カード会社への連絡で確認しておきたいこと

故人が利用していたカードが分かったら、カード会社の公式窓口へ連絡し、会員本人が亡くなったことを伝えます。その後の手続きや必要になる書類はカード会社によって異なるため、案内に沿って進めることになります。このとき、未払いになっている利用代金がないか、家族カードはどうなるのか、貯まっていたポイントの扱いはどうなるのかなど、気になることがあれば一緒に確認しておくと安心です。カードそのものについても、返却が必要なのか、ご家族で処分してよいのかを案内してもらえる場合があります。
カードを切るのは手続きが済んでから

使えないようにするため、見つけたカードをすぐにハサミで切りたくなるかもしれません。しかし、問い合わせの途中でカードに記載された情報が必要になることもあります。カード会社から返却について案内される可能性もあるため、自己判断ですぐに細かく切ってしまわず、手続きの方法が分かるまではそのまま保管しておくほうが安心です。遺品整理ではクレジットカードだけでなく、通帳や印鑑、保険証券などの大切なものが家財に紛れて見つかることがあります。大量の家財を整理しながらこうしたものを探すのが難しい場合は、遺品整理サービスを利用しながら、金融関係の書類やカード類を残して仕分けを進める方法もあります。
まとめ
故人名義のクレジットカードが見つかったら、すぐに処分するのではなく、まずはどのカード会社のものなのかが分かる状態で保管しておきましょう。利用明細や通帳が残っていれば、公共料金や通信費、定額サービスなどの支払いに使われていなかったかを知る手掛かりにもなります。カード会社へ連絡したあとは、未払いの利用代金や家族カード、カード本体の扱いなどについて案内を受けながら手続きを進めます。遺品整理では「もう使わないもの」と思っても、手続きが終わるまでは残しておいたほうがよいものがあります。クレジットカードもそのひとつとして考え、必要な確認が済んでから処分すると安心です。