遺品整理で財布を開け、故人の運転免許証を見つけた。公的なカードだからすぐ返すべきか、それとも形見として残せるのか。マイナンバーカードも一緒にあれば、どちらが免許証なのかという疑問も加わります。
この場面では、カードを処分品へ入れず、返納を急がないことが出発点です。神奈川県警の案内では、亡くなった方の運転免許証に返納義務はありません。そのうえで、家族が希望する場合の返納手続が用意されています。
返すかどうかは、遺品整理の場で決めなくてよい

故人の免許証を見つけても、家族が必ず警察へ届けなければならないわけではありません。返納義務はなく、返すか残すかを家族が選べます。そのため、急いでほかのカードとまとめたり、財布ごと処分したりする必要はありません。
手元に残す可能性が少しでもあるなら、免許証を透明袋や封筒へ移し、ほかの公的書類と分けておきます。返納することに決めた場合も、死亡を確認できる書類などが必要になるため、免許証だけを先に持ち出すより、書類がそろってから動くほうが確認しやすくなります。
マイナンバーカードがあれば、マイナ免許証の可能性も考える
マイナ免許証は、免許情報が記録されたマイナンバーカードです。カードの表面だけを見ても、免許情報が記録されているか判断しにくい場合があります。
従来の運転免許証とマイナンバーカードの両方が見つかったときは、どちらか一方を不要と決めつけず、そのまま分けて保管します。「運転免許証のみ」「マイナ免許証のみ」「両方を保有」のどれに当たるかで窓口での確認内容が変わるためです。
返納を選んだら、窓口と三つの持ち物を確認する

希望して返納する場合、神奈川県警は運転免許センターまたは警察署での手続を案内しています。横浜市内で見つけた免許証についても、市役所ではなく警察の運転免許窓口を確認することになります。
受付場所や時間、マイナ免許証を含む現在の扱いは、訪問前に神奈川県警の案内ページで確かめてください。通常の運転免許証を返納する際は、次の三つを一組にしておくと、持ち物を確認しやすくなります。
- 故人の運転免許証
- 故人が亡くなったことを確認できる書類
- 窓口で手続する人の本人確認書類
死亡を確認できる書類としては、死亡診断書の写し、住民票の除票、戸籍謄本などが案内されています。どの書類を用意するか、写しで受け付けられるかは、手元の状況を伝えて窓口へ確認すると確実です。
マイナ免許証は「通常の免許証と同じ返し方」と決めつけない
マイナ免許証は、マイナンバーカードとしての役割も持つ一枚です。従来の運転免許証のように、カードそのものを返納して終わると考えず、故人がどの持ち方をしていたかを伝えて確認します。
窓口へ問い合わせる際は、「従来の免許証があるか」「マイナンバーカードがあるか」「両方が見つかったか」を伝えると、持参するカードを確認しやすくなります。暗証番号が分からない場合も、推測して操作を繰り返すのではなく、その旨をそのまま伝えてください。
形見に残したいなら、返却の希望を受付時に伝える

返納義務がないため、通常の運転免許証を返納せず、家族が手元に残す選択もできます。一方、返納手続を済ませたうえで記念に保管したい場合は、受付時にその希望を伝えます。神奈川県警の案内では、通常の免許証は無効処理をした後に返却を受けられます。
手続が終わってからではなく、書類を出す段階で「形見として持ち帰りたい」と申し出るのが分かりやすいでしょう。マイナ免許証はマイナンバーカードと一体なので、従来の免許証に無効処理をして返してもらう場合と同じではありません。カードを手元に残したい意向も、処理前に窓口へ伝えます。
片付けを再開する前に、免許証だけは書類の束へ戻す
返納するか、形見に残すかが決まるまで、免許証と死亡確認書類、手続する人の本人確認書類を一つの封筒へまとめておくと、ほかの遺品に紛れません。マイナンバーカードも見つかっている場合は、同じ封筒の中で別の小袋に分けておけば、窓口へ保有状況を説明しやすくなります。
免許証以外の家財も含めて片付け方を検討している場合は、神奈川県の遺品整理サービス案内も相談先を考える際の参考になります。公的なカードは家財の処分袋へ戻さず、公式情報を確認してから「返す」「残す」を選ぶところまで、ほかの片付けと切り分けて進めてください。